見えない相手こそラブい

なるべくゲレゲレなものを見ないという神経質なバランスがあって、久々の知人からのラインで送られてきた名前を調べてみれば余計なものを見せやがってと本気で腹を立てる。もし君が他人よりひとつでも優れてるものがあれば……例えば氷を削ったら飲むものも余計に飲んでしまうし、寝ないでしなくてもいいことでエモくなって「そんなことが」もある。カジュアルな約束もしたけど、自分の顔を忘れてしまって狼狽する。

平日だけが現実であって、休日は現実の続きである。夢を見て目を覚ますのはそれだけで疲れてしまう。
不在にする理由を訊かれて答える。かけがえのあるもの。お金にならない愛情。
結構ギモンなのは、そういう人たちでも結婚したりすること(実際のところ、それらを全て手に入れたところでああいうむかつきが解けることはないと思う)。