フェイス・ノー・モア

食事を一日一度にしてから健やかかといえばどうだろうな。残った回数は欲望のままに過ごしてしまう。右か左に指図するのは、調子の良いことを言う練習のようなものだ。

車にひかれるために一歩踏み出して、左足に埋め込まれたバールのようなものを思い出す。
「君が寝たきりになったとき……あるいはそうして轢かれたときに苦しむことになるだろう」
医者の一言がよぎって足を戻す。ウーバーイーツのバイクが過ぎて行く。

今でも語り疲れない人たち。
まだまだ黙っていられると思った矢先……俺は傘を買ったんだけど、それを持ち出すと雨が降らずに終わる。
休日なしで働きづめて、それを縫って、どれだけ相手ができるかを考える。とりわけゲレゲレに陥る日曜夜はなおさら欲しい。左右に振れて、12時間待つ。そこそこの余裕。