セイビア

シベリアン・カートゥルを10年ほどぶりに再確認して熱狂しているその裏では界隈の楽曲選挙が行われており、たぶんきっとここにも好みの音楽があるだろうなと思いつつ、新たにハマって気にしたりするのも労力と時間を使うので無視している、ということも結構あるし、何かのパロディやオマージュ、自己主張に付き合うのもいい加減辟易とする。自分の問題だが。
デビッド・ボウイやペットサウンズがわからない感性を疑ったこともあるけれど、実際そんなものはあまり意味がなく、音楽の良さを語っても現実逃避的で、自分はうまくやれない人間だとアピールしているに等しい。

タダみたいな値段のフランスベッドが転がり込んでくるなり下へ物を詰め込むも、案外そこには収まらず、持て余したギターを売るべきかどうか腕を組んでいる。
もう二度と着ないであろう思い出の切れ端のようなTシャツも、捨てられずに箱へ詰められている(あと自分が作ったTシャツの不良在庫!)。
捨てるべきものとそうでないものを考えるとき、きっと先生もときめかない男を数々捨ててきたに違いない、と思う。

全額負担のドタキャンをされてもイヤミを言わない修行。
散髪ついでに「あなたはお金持ちに拾われるべき」などと言われてしまう。
「それで運転手として雇ってもらう、とか」
など。
代替案のラインでつかまえたあと、決断が正しかったかどうかを考える。経営者ゲームならスコアは何点?
“浪費”が副題みたいな夜。
飲み放題のプランを選択していたことだけは正解だった。けどこんなのはたぶん序の口。『他人に期待しない』が今年の抱負だったな。