哲学への責任

3階から転げ落ち、したたかに身体を打ち付けたが無事だったその翌日、金を払ってまで、そこから飛び降りさせてくれと言った。
「いいから」
昨晩ならその気持ちを思い出せたかもしれない。今では目覚めて、記憶の片隅を引きずり出したにすぎない。

ラブいという言葉を使わなくなってしばらく経つ。大抵の場合は南極の氷のように減っていくと思ってるが、壊れたパソコンからハードディスクをひっぺがして覗くと、まあずいぶん卑屈な曲ばかり聴いていたもんだと思う。
アポイントメントは当日相手の顔を見て歩き出しても確約の安心はないと思っていて、踏まえて届いたメッセージにいやな予感を覚えれば
「最近彼氏ができて」
「私に気があるとしたら」
「もしそうでなければ」
といった内容で、過去の何度かを思い起こさせるようでヒヤリとした。
「そういうつもりじゃないよ」
彼氏のいない子がいるのかどうか?実際のところもそれらが何か関係あるのかは置いといて、そういう目に見えたのかと疑う余地があるとしたら、まだまだ自分は幼稚だ。