パーラメント

「世の中には魅力的な女性が多すぎるよ」と言われて頷いた。しかしそのほとんどは自分に振り向かない、振り向く女だけがいい女だという哲学には渋い顔で返しても、相変わらずテレビのチャンネルはむかつくばかりで、蹴飛ばして壊した気持ちは以前とあんまり変わらない。下記のそれによって楽になったゲンザイは、あのとき以上に心配されて、それは俺にもわからない。

心に茨をもった青年同志もこの俺も、ただ単純なリズム&ブルースを抱きしめる気持ちとは別口に、この心酔をどこかに充てがっていてほしい。それが危うければ危ういほどに愛おしく、ヂグヂグに抱えた呪いのニュアンスのそれをわかってほしい。輝く気持ちと暗喩の不倫を描いた曲は、きっと片腕が飛んだりしても笑っていたりする、スウィートでプワゾンなセラピー。