煙は下らない

日記を書かなかったのは意図したわけでも死んでたわけでもなくて、むしろ生きた心地があったなんて認めたくはないだろうね。おはよう。こんなところで書けることなんてひとつもないし、息を吸って、息を吐いた、全体重をもたれさせたわけではなく、ただ寄りかかっただけの物干し竿はたわむわけでも、歪むわけでもない。

一拍一礼、そういう些細な作法ひとつをとってもタイミングにしても、そういう数年のインターバルとは思えない。これは俺に与えられた機会なのか、そう解釈することもできるけど、きっと何かがねじくれた、それを理解されるとも、多分その気もなくて、それはどこにでも転がってるわけではなければ、ふらりと立ち寄ったレコード屋でウォーカー・ブラザーズを見つけたのは、前向きな解釈をしたことで収束された宇宙の波動関数、もしくはエーテルによる引き寄せの法則が……という、オカルト、マジック、ミステリー、ミューズ、俺は本当にうまくやるのが苦手らしくて、今回はそれによる結果なんだって納得できれば幸せなんだろうな。