トゥイードゥル

アンテロープ。そして解放。『モテキ』を観たあだちくんがゲレゲレにされた理由がどっちかはわからないけれど、それに揶揄された平手打ちの夜は転がってみたりした。これは復讐なんだ。そう言う俺のシャツには返り血がついていて、それは大根の切り身で裏から擦らない限り落ちはしない。俺は今でも観ることができずにいる。あだちくんの真意はわからぬままだ。

×××。本当に頭痛が消えたかどうかはわからない。今でも時々思い出すことがある。肺にこびりついたタールのように、フリージアの香りのように。
いい気なものでもない。ゲスな愚痴を吐くなら、俺は結果として何も獲得しちゃいない。もしも語られた主人公のようなら、懐かしみながら話すのに。久方ぶりの友だちに、あるいはバイトの休憩室で。