サンゴの絶滅

他人の結婚などを眺めたのちは俺はなんてことを言うのだと思う。本心から言うことに返事が来るとは限らない。酔った勢いで連絡をよこしてくる友達も好きだ。それか、新しい女ができたんだ、と彼は言ったが、まあそれでもいい。
マクドナルドのデリバリーに登録し、堕落の選択を続けた結果、3千円ほど払えばようやく家に来てくれる、ということで我にかえる。まったくもって愚かな口……がショッピングモールなんかに行ったりすると止まらない。絢爛の往来でも男女のヒレホレがあったりして、カーッと唸ったのち、安酒たちを煽って表へ出ると「キャバクラはどうですか」と言う。
「無理っすか」
「無理ですね」
「お兄さん、ナンパをするなら
三にも四にも押しが肝心なんてことは言わなかったが、6時から8時の間がいいですよ。それじゃ。と突然そんなことを言った彼はオレの何を見透かしていたのか。