しりょぶかい

先日、ツイッターだかなんだかで流れてきた一枚の写真にはやたらと可愛い(とされる)女の子がうつっていた。
それを見たとき、おそらくいるであろう彼女の彼氏とその顔や雰囲気、職業、とか、付き合う事になったプロセス、彼女がどういう基準で男を選んでいるのか、彼女や彼氏は社会や仲間内においてどんな立ち位置にいるのか、彼女はどんな青春を送ってきたのか、といった想像が溢れてきてたまらなく、ずんと憂鬱になり、わざわざその投稿をタイムラインから非表示にするまでしてから無理やり横になった。

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その名前も知らない写真の彼女はアイドル畜生だったらよかったのにな。七次元の話なら俺だって何も実感しない。そのスナップには明らかに俺と同じ世界が写っていたし、同時に俺は拒絶を喰らった心地だった。

いっそ悪い夢でも見てしまえばいいのにとくだらないゴスのような事を思いながら眠ったが、生憎ハッピーな夢どころか何も映らず目を覚まし、少しだけ身体を起こして鍵盤を叩くと、どうにも美しい音がしてむかつくばかりだった。