半年前の日記

しばらく続けた社交界通いも不安定になってしまい、とどめるように行きの電車が止まったときにはいよいよこれぞ運命か……と特に誰へも祈ることなく、確か近所のナントカ商店へ行っていい加減な晩ごはんの買い物をした。雨が降っていたかもしれない。

目を覚ますと終着駅にいた。すでに上下線とも電車はなく、駅の周りはコンビニすらない。そんなアリ地獄のような刃の上に立ち、呆然としたのが一瞬で済んだのは、前回と違ってタクシーが止まっていたことと、歩いて1時間強の場所には泊まれるところがあることを知っていたからだ(とはいえ心的ダメージは結構ある。翌日も仕事だし)。

休日の渋谷は当然の混みようで、なぜハチ公前で?どうして?交番前に変更してくれと過去にも頼んだことがあったかもしれない。
アジテーションの怒号も混じり、意識が濁っていく。そこへ「遅刻します」のメッセージが届いてもう帰ってしまおうかと思いつつ、だったら現地集合にしてくれと頼んでみたが、通らなかった。精いっぱい朗らかな返信をして、自分はワガママでイヤなやつだな、そして彼らもそれを陰で言うだろうと思った。我々は(了)